バロックパールの個性を活かそう!
2012年 07月 06日
事務局スタッフの松下です。
先週開催していた新木目金作品展には、
多くの皆様に足を運んでいただき
本当にありがとうございました!
展示会の受付をしていると、「ブログ見てますよ~」と言われることもあり、嬉しい限りです。
そんな皆様の期待に応えるために、今日も頑張ります!
まずは銀粘土1gを丸くまとめます。指先で挟むようにして鳥のくちばし部分を作ります。
銀粘土が柔らかいうちにパールに押しつけます(右がパール)。
スパチュラでパールに沿うように形を整えます。
次に銀粘土0.5gを楕円形にまとめてから平らに潰します。
これもパールに沿わせて形を整えます。
これは羽のパーツになるので、合計2枚作ってください。
最後に小枝のパーツです。
銀粘土1gを細長くのばし、枝の分かれ目部分をスパチュラでくっつけて、全てのパーツを乾燥させます。
乾燥後、中目ヤスリで形を整え、ニードルで模様を彫っていきます。
写真ではすでに純銀線φ1が差さっていますが、皆さんは模様を彫ってから差してくださいね。
(模様を彫っている間にポロポロ取れて大変でした)
小枝のパーツはペーストタイプでテクスチャーをつけて再度乾燥、焼成します。
純銀線、ツキサシを接着するためにパールに穴を開けます。まずは油性マジックで印をつけます。
リューターポイント(切削用φ2)を軽く当て、リューターをゆっくり回転させて削ります。
さらにピンバイス(ドリル刃φ1)で3mm位の深さまで削りましょう。
各パーツをエポキシ系接着剤でパールに接着します。
背中に現在アートクレイマーケットでご紹介しているバチカンのツキサシを接着して完成です。
完成品はコチラ!
使用しているパールは
宇和島産アコヤ真珠(バロック)の8.5-9mm珠
です。
天然のバロックパールは
一つひとつ異なる形をしていますので、
モチーフは鳥に限らず、色々な動物を参考にすると面白いと思います!
皆さんも、手元に届いたパールの個性を大事にして制作を楽しんでください!
ちなみに今回のモチーフは、ズバリ「鳩」です!
鳩は古来から「大空-天国」を現す象徴とされていました。
また平和と幸福を表す動物としてもよく知られ、愛を象徴する動物でもあります。
また、パールは6月の誕生石。
6月といえば「June Bride」。
つまりパールと鳩の組み合わせは、結婚式などで王道と言える組み合わせです!
例えばこれから結婚する方や、10年目の記念日を迎える方へのプレゼントに良いかもしれませんね!
日本野鳥の会の皆さんからは、「これは鳩に見えない。」という声が聞こえてきそうですが、
パールの個性を大切にした結果ですので、細かいデティールの話とかはしないでください。
それではまた次回のブログで!